自殺企図歴 | 以前に自殺をしようと試みたことがある人は、今後も自殺をはかる可能性が高いとされています。自殺未遂者の10人に1人は、最終的に自殺で亡くなっているといわれます。 |
精神疾患の既往 | 自殺した人は生前、うつ病、アルコール依存症、精神分裂病など、何らかの精神疾患にかかっていたケースもみられます。 |
援助者の欠如 |
周囲から精神的なサポートが得られない状況にある人は、自殺の危険性が高くなります。とくに未婚者、離婚者、配偶者や近親者と死別した人は要注意とされてます。 |
性別 |
一般に、自殺して亡くなった自殺既遂者は女性よりも男性に多く、自殺未遂者は男性よりも女性に多いといわれています。 |
年齢 |
年齢が高くなるほど、自殺で亡くなる人の割合も多くなっています。中高年の自殺がクローズアップされていますが、実際には高齢者の自殺も少なくないのです。 |
喪失体験 |
近親者の死、病気や外傷、社会的地位の失墜、経済的な損失など、大切なものを失う体験は大きな精神的ダメージとなり、自殺につながりやすいとされています。 |
自殺の家族歴 |
近親者や親しい知人に自殺で亡くなった人がいる場合、自殺をはかる可能性が高くなるといわれています。 |
事故傾性 |
事故を防ぐための措置をとらない、慢性疾患の治療を受けずに放置する、性的な問題行動を繰り返すなど、衝動的、反社会的傾向のある人は自殺する危険が高いといわれます。 |
上記の危険因子を多くもつ人ほど、自殺をはかるおそれが高いと考えられています。自殺防止のためには、危険因子を1つでも減らすことが必要です。